ひなたの食事は、毎食ひなたの台所で手作りをしています。
毎日のメニューは、利用者さんの食べたい物(次の利用日には何食べたい?などのリクエストを聞いたりしながら決めています)、利用者さんが得意な料理、季節のもの、頂いた野菜がたくさんあるもの…、などで決めています。
コロナが流行り始めてからは、これまでのように利用者さんと一緒に台所に立つことも減ってきていました。感染対策…いつまでどこまでやったらいいのだろう… その時々で話し合いながら、模索しながらの日々でした。台所と利用者さんが過ごすスペースが、分断されてしまっているような感じで、スタッフが主体的に調理し、利用者さんは座って待っているお客さん…のような雰囲気ができてしまっている時期も長くありました。
その期間は、利用者さんが主体的にすることが減ってきていて、ひなたがやりたいことはこんなんじゃないよな!と思いながらも…。
ひなたの大切にしていることって…?
やっぱり、利用する方が、イキイキできること、やらなきゃ!
「明日は、Kさんが得意なメニューにしよう!それなら、コロッケ?ギョーザ?昔はギョーザは皮から作ってたって言ってたよね」
「Mさんが、お餅つき、いつするの?楽しみにしてる!って言ってたんです」「するするって言って、なかなかできてなかったよね。そしたら…この日に、やろう!」
「Aさんがこの間カレイ食べた時、すごく美味しかった~って、何回も話してた。Aさん来るときにまたそれにしようか~」
…こんな感じで、利用者さんが楽しみにしているメニューや活躍できるメニューを決めて、たくさん一緒に行えるように。感染対策もしながら、スタッフ間で話し合っています。最近は、スタッフ間でのそんな会話が、また増えてきたように思います。
そしてある日のコロッケ作り。
Kさん「同じくらいの大きさにするのにいい皿があるんだー」と教えてくれながら、3人で役割を決めて。「家でやる時は、昼からいも煮といて、孫達と一緒にたくさん作るんだ~。僕これーって子どもはよく大きさみているもんだよ」などと話しながら、あっという間にできました。
何気ない日常の風景ですが… 利用者さんが思いを口にしてくれて、それを利用者さんが主体となって、一緒に行っていく。そんな日々の積み重ねを楽しみながら、続けていきたいです。
(ひなた 所長 石崎真美)