平成29年11月23日(木)
がんと認知症のフォーラムが、旭川市サイパル科学館で開催され、虹の山前が参加してきました。
主催はCAN net さんです
日本の死因の1位である「がん」
構造的な高齢者人口増加と、平均寿命が延びていることなどから増え続ける「認知症」
この2つが併発したときに、浮上する課題について学ぶことができるフォーラムでした。
フォーラムは3部構成
第1部は「地域で見守る認知症」
講師は世界でもご活躍されている 内海久美子 医師
(砂川市立病院 認知症疾患医療センター)
認知症になっても安心してくらせるまちづくりについて、砂川市の取り組みをご紹介いただきました。
認知症初期集中支援チーム(多職種連携)
認知症ボランティアぽっけ(有償ボランティア、年配女性の活躍)
地域との連携の工夫(個人情報についての同意と地域での情報共有、アウトリーチ)
など、地域包括ケアシステムを構築する上で最も参考になる理想的な形だと感じました。
続いて第2部は「認知症とがん(身体疾患)の併発について」
講師は 小川 朝生 医師
(国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科医長)
がんと認知症が併発することで、浮上する課題
意思決定、治療、介護負担、家族への支援 などわかりやすい説明で、また、そうなる前に事前に決めておくこと、整理しておくことなど、先を見据えた支援の在り方についても学ぶことができました。
ラストの第3部は「地域の現状を知る」~ご本人・ご家族の視点から~
パネルディスカッション形式
認知症所沢家族の会(埼玉県所沢市) 代表 森本 剛 氏(行政書士)
ほほえみの会(旭川市) 原 珠代 氏
コメンテーターは 永山循環器内科クリニック 寺井 浩 院長
森本氏からは家族会の持つ役割、メリット、在宅介護の力になることなど、とてもイメージしやすく、理解が深まりました。
ほほえみの会 原氏からは、介護体験や家族会が心の支えになったことなどを語っていただき、介護者を抱える家族の思いが伝わりました
最後に寺井院長から医療側の責任や対応の難しさをお話してくれました。
フォーラムは終了しましたが、その後、旭川市市民活動交流センターCoCoDeで
事例検討会が行われました
企画、主催は CAN net
進行はCAN net 代表 杉山 絢子 医師(斗南病院)
杉山先生が用意した事例に対し、幅広い多職種が集まり、プランを立てていきました。
介護職だけでは気づかないようなこと、見落としてしまうことなど、様々な視点からのアプローチがあり、とても勉強になりました。
事例検討は多職種で集まり、フラットな関係で行うことが、刺激的で学びになります。
CAN netさん主催の研修は充実した内容でリラックスでき、参加できて大満足でした。
学んだことはうまくアウトプットできるように努めます!
サードプレイスでの学びは、経験値アップにつながりますね。
人との出会い、繋がり、多職種の方々との交流
これからもこのような機会に積極的に参加していきたいと思います。
(多機能型グループホーム虹 山前)