ひなたの日常

 寒くなってきて、ひなたの中で過ごすことも多くなってきました。

 

 近頃のひなたでは、中でみんなでできる体操や歌やゲームなどをすることも恒例となってきました。体操も毎日違うスタッフが行う事が多いので、スタッフのカラーによって、さまざまな体操です。

 

 頭の体操では、しりとりを行う事もあります。

 しりとりでは、思いついた言葉を順に大きな声で言っていきます。子どものしりとりではなかなか出ないような渋い言葉も連発です。

 先日、法人内の研修で来ていた他事業所のスタッフが、「言葉が出なかったり、思いつかなかった時に、利用者さん全員で考えていた。優しさが見えた。優しい人ばかり、助け合っている」という感想をくれました。

 日々、日常の中であたりまえに行われていたことが、客観的な視点が入ることで、あぁ…実は優しさに包まれていたのだなぁ…と、感じることができました。

 

 また、ある日、8人でトランプのババ抜きを行ったときのこと。

 ソファに座りながら輪になって、順にカードを取っていくのですが… ÝさんとHさんとWさんの3人のソファでは、「ばあちゃん、どれどれ何持ってる?見せてみな~。あ~おんなじのないね、ばあちゃんにこれあげるね」と。(アレレ…カードを隠して楽しむゲームのはずですが…)そんなことはお構いなく、独自のルールが生まれていました。それを見て「見せたらだめでしょー」というMさん、「いいじゃないの~」とOさん、「アララ~ハハハ」と笑っているSさん…反応はいろいろですが、お互いを思いやっての3人の見せあいながらのやり取りは、なんか温かいな~と思いながら、楽しんでいる私。

 ルールはさておいて… お互いに思いやる温かい気持ちに包まれて、そばにいる、一緒に過ごしている方同士が自然と助け合っている… そんな時間をこれからもゆったりと過ごしていきたいなーと感じた一日でした。

                         (ひなた所長 石崎 真美)