ある日の朝のこと。
朝は、掃除機と床のぞうきん拭きをいつもしています。いつものように、スタッフがぞうきんがけをしていると、
「棒、まだあるかい?」とSさん。
朝食後はいつものソファでうたた寝をしているSさんです。「棒?」…はて、なんの棒のことか…始めはわかりませんでした。
その日は、「棒」= 掃除のモップの棒。もう1本あれば…俺も手伝ってやるよ、と言うことでした。スタッフのこと、見ていてくれたんですねぇ。ありがとうございます。すぐにもう1本の棒を用意し、お願いすると、丁寧に床を拭いてくれました。
できることを補い合いながら、自分の居場所はここにあるんだ、と感じていける関係・環境を作っていけたらいいなと感じています。
外はようやく暖かくなって、何となくそわそわする春。農家の血が騒ぐのでしょうか。暖かくなる季節に向かって、少しずつ、体を動かして、心も体も元気に過ごしていけるように。私たちも今日も丁寧に、向き合って、関わっていきたいです。
(ひなた所長 石崎 真美)