新人職員が働きはじめ早1ヶ月が経ちました。
一部カリキュラムは4月に実施予定でしたが、近隣の感染拡大等により5月に実施となりました。今回の日程は3日間。
まずは1日目の様子をレポートします。
1.記録の付け方、ケアプランの考え方
年々、未経験者の入職が増加傾向です。現場に入ると記録やケアプランについて、ゆっくりレクチャーする場面がない為、今年から新設された研修です。
2.介護技術研修(食事/口腔ケア/摂食嚥下)
食事についての基本レクチャーに加え、脱水や誤嚥性肺炎のリスクや対処方法、今年から口腔ケアも内容に追加しました。
これまでは施設系のケアに特化していましたが、慈光会は小規模多機能など在宅系サービスの事業所も多数ある為、口腔内のトラブルにどう対処するかではなく、予防的に「お口の健康をどう考えるか」を新人さんたちに考えてもらう機会を設けています。
食事介助の研修では、無言での介助、スプーン山盛りの介助、ペースの早い介助、しこたま水分が続く介助など、介助方法というよりは利用者体験をしてもらい、きちんとした声掛けやペースの介助方法を学んでもらいます。
コロナ過で他事業所のスタッフが介助しあうのはリスクが高い為、十分な換気とこまめなアルコール消毒を徹底して実施しています。
新人さんだけでなく、次年度の研修講師陣も一緒に参加。体験も一緒にしてもらいました。
3.介助技術研修(排泄)
例年、オムツメーカーの方に依頼している排泄研修ですが、今年はコロナ過でお呼びすることができず、水島副施設長が講師を務めました。基本的な座学のあとは、実際にオムツやパッドの当て方の実技研修を行い、慈光園の介護主任たちがレクチャーしました。
参加者の中には理学療法士や作業療法士といったセラピストも参加していますが、介護職員向けの研修にも意欲的に取り組んでくれたのが印象的でした。
4.介護技術研修(トランスファー)
フォローアップ研修の中でもトランスファーや入浴介助の研修はチャレンジ枠として役職者ではなく中堅スタッフに研修講師を担ってくれています。
トランスファーを担当するのは特養での経験年数が5年目と6年目のスタッフ。この研修を担って2年目。2年目にして既にカンペも使わずに自分の言葉で新人さんたちにレクチャーできるようになりました。
施設長や副施設長、介護主任たちまでちょくちょく様子を見に来ていましたが...この姿に胸が熱くなったのは私だけではないはず。
今年から新人研修だけでなくフォローアップ研修の内容を大幅に見直し、新人育成はもちろん、講師育成を加速化させていますが、研修1日目にして沢山の成果を得ることができ、参加した新人さんたちの成長を感じられた充実した1日でした。
また後日、2日目の様子をレポートさせていただきます。
(美瑛慈光園 西長)