口腔ケアに潤いをプラス

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みなさんノロやインフルエンザ大丈夫ですか。慈光園の正面玄関にいる犬の置物は感染対策のPRのためマスクをつけています。

 

さて、今日は口腔ケアについてのワンポイントです。
口腔ケアは肺炎を予防するうえでとても重要といわれていますが、今回はお口の快適さを維持するための道具とケアを紹介します。

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頸部の著しい拘縮などにより、口を開けたまま過ごしている方は、口の中がとても乾燥しています。口が乾燥しすぎると、雑菌が繁殖したり、口の中が傷つきやすくなったり、口臭が強くなったり、味覚が減退したりと、良いことはなにもありません。

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まずは口の中を適度な水分で濡らし、乾燥している汚れをふやかしていきます。これをしないでいきなり汚れを拭こうとすると口の中が切れてしまうことがあります。水分が多すぎるとむせてしまうので注意が必要です。

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その後潤い成分が含まれたガーゼで汚れをふき取ります。このガーゼには若干ミント系の香りが付けてあるためか、口の中をふくととても爽快になります。試してみるとわかりますよ。

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汚れがのこっていないか確認しています。

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最後に潤いを保つジェルを薄く塗り、唇のケアをして終了です。ジェルは指に出してすぐに塗るのではなく手の甲などで薄く伸ばしてから塗ると薄く均一に塗れます。厚く塗りすぎると誤嚥の危険性が高まります。
これを夜間も含め日に何度か行っていくと、口臭がなくなるなどの効果が見られています。口の渇きが強い人にはマスクも効果的です。

お口すっきり、息リフレッシュ。どこかで聞いたことがあるような・・・
特別養護老人ホーム美瑛慈光園 施設長 安藤挙利)