この場をお借りして、お詫び申し上げます。

 毎日利用している一人暮らしのAさん。通いに行くことを忘れてしまうこともあり、迎えに行く30分前くらいに、「おはようございます。今日○○時に迎えに行きますね」と電話連絡しています。

 この日は、新人の男性スタッフが電話し、いつものように迎えに行くことを伝えました。

 しかし、名前を確認して話し始めたものの、実は電話番号を間違えてかけてしまっていました。

 電話で話している相手は、Aさんではなく、違うお宅の女の子だったようです。

 スタッフは、Aさんの自宅にかけていると思い込んでいたため、いつもの通りに話し始めていたとのこと。(ここで、相手の声が違うなと気づかなかったのが一番の問題です)

 その後、その相手先のお宅から電話がありました。電話に出た女の子が泣いていて、話を聞くと、「知らない人から迎えに行く」と言われたという。相手のご家族様より「今後はこのようなことはないように!」とお𠮟りを受けました。 

 女の子にしたら…。電話に出たら、知らない大人の男の人の声で「迎えに行く」と言われ、とても怖い思いをしてしまったと思います。改めて電話を受けたスタッフから謝罪させていただきました。

 

 事業所にある電話は、古く、ナンバーディスプレイで着信・発信履歴が残るものではなく、改めて謝罪の電話をすることができませんでした。

 この場をお借りして、本当に申し訳ありませんでした。

 

 

 なぜ、気づかなかったのか?

 

 普段のその方の声のトーン・調子・電話の出方など分かっていたら、それを気にかけていたら、気づけたのではないか?

 朝のその電話で、その日のその方の様子、「今日はいつもより元気な声だな」「まだ眠そうだな」「今起きたのかな、夜眠れなかったのかな」「調子よくないのかな」…など、思いを巡らせ、考えながら声を聴き、そして、迎えに行きます。

 

 「いつもと違うな」という気づきから、「何かあったのかな」「体調はどうかな」「どんな気分なのかな」「どうな風に考えているのかな」などと考えながら、日々のケアが始まります。

 

 今回の件を通して、改めて、一つひとつの行動を考えながら行うこと。

 チーム一同、気づきを見過ごさず、誠実にケアに向かいたいと考えています。

 

                         (ひなた所長 石崎真美)