いつもは笑いを交えながら話し合いが行われることの多い慈光園の会議室が、静まり返っています。
これは、3月6日、7日にオンラインで開催された全国先端ケア研究会「認知症ケア」に参加中の慈光園の主任たちの様子です。
この研究会は日本全国の若い介護リーダーたちがエビデンスに沿った最先端のケアの考え方や実践の解説や発表を行う場なのですが、今年はコロナの影響のため全国高齢者ケア研究会研究委員長の泉田先生による「認知症ケア」についてじっくり学ぶ良い機会となりました。
学んだ内容は、慢性便秘症診療ガイドラインアミティーザリンゼスモビコールラグノスゼリーグーフィスBPSDのカンファレンスの4STEP治療アルゴリズムレム睡眠時異常行動ジストニアジスキネジア進行性失語被影響性の亢進薬剤性味覚障害亜鉛キレート代替行動持ち越し効果半減期抗コリン作用バルプロ酸の血中濃度・・・呪文のようですがこんなことを学んでいます。分からない人は一緒に勉強していきましょう!
この研修の過酷さを知っている相談員が、当日の資料を冊子にして配ってくれています。
「私はクリップ止めで配ればいいんじゃないの。」と言っていたのですが、「速いペースですすむこの研修では、スムーズにめくれる冊子の方がいいんです。」と相談員。
研修会場には相談員が用意したお菓子もありました。(見かけによらず、大変やさしい相談員です。)
勉強すると糖分が消費されるんですよね。みんなたくさん食べながら頑張っていました。
この冊子にはさらに秘密がもう一つ。それは表紙が厚紙であること。ボロボロになるほど使い込んで欲しいとの相談員の思いだそうです。いたれりつくせり。すばらしい。
しっかり学んだあとは実践です。
どんな実践がうまれるのか楽しみです。
慈光園での実践事例も含め、全国の先進的な実践事例が「全国高齢者ケア研究会 泉田照雄のブログ」で紹介されています。興味がある人はぜひそちらもご覧ください。
(特別養護老人ホーム美瑛慈光園 施設長 安藤挙利)