平成30年4月18~19日にかけて、虹でワクワクするプロジェクトが行われました。
プロジェクト名は「Yさんとラーメンづくり~ふみちゃん食堂復活!(一日限定)
Yさんは昨年の12月から越冬で小規模多機能虹の泊まりサービスを長期で利用しています。春になり、そろそろ自宅に戻ることを意識しているのですが、やはり自宅を長く離れていると、自信をなくし不安になるようで、眠れない夜は「早くお迎えに来てほしい、どうしてこんなに辛いのでしょうか」と、気持ちが下がっていました。
そんなYさんを見ていたスタッフは「Yさんは昔、町内でふみちゃん食堂をやっていて、ラーメンも仕込みから手間を掛けて作っており、店主として自信を持って営業していた。春に自宅へ戻るために、Yさんがラーメンを作ることで、自信を取り戻してほしい!」との提案がありました。そして、ようやくプロジェクトが実現されました。
ここで、こだわりたいことは、
監修はYさん、職員は従業員。
すべての細かい作業ひとつひとつを行うにあたり、必ずYさんにやり方を確認する。
基本的にはYさんにやってもらう。
4月18日、まずは食材調達から始まります。
Yさんから事前に「花輪さんですべてそろう」とお話を聞いていたので、花輪さんに行き、色々と相談に乗ってもらいながら、食材を購入しました。花輪さんからも細かく丁寧な説明や対応をしていただき、とても助かりました。
昔からのお付き合いのようですね~
仕込みの食材がそろい、まずはチャーシューづくりです。
次に、スープの出汁になる野菜や煮干し、昆布の準備です。
ガーゼで巾着を作り、出汁のもとになる食材を入れるようです。そうしないと、食材が溶けてしまい、スープが綺麗に作れないとのことです。
しかし、プロが作るラーメンスープって、かなり多くの食材からできているんですね~
チャーシューができました。明日の為に切っています(4/18 夕食後の作業)
4月19日(プロジェクト2日目)~開店の日~
花輪さんから食材を購入。
トッピングのネギを切っています。
他利用者もお店の演出の為に協力してくれています。
開店1時間前、スープは長い時間火にかけようやく完成。
どんぶりに醤油ダレとラードを入れています。ちなみに醤油ダレは、チャーシューを漬け込んでいたタレが醤油ダレとなっています。(おおっ!かなり本格的!)
着々と開店に向けて進んでいます。
そして、15:00に待望の「ふみちゃん食堂開店!」感動の瞬間ですね~v(ToT)
従業員は麺の茹で方の指示を受けています。(ほぐす、一度に入れる分量、浮いてきてから上げるタイミングまで細かい指示でした)
店主(Yさん)自らお手本を見せる
そして…
完成~!!! (更に感動の瞬間 ToT)
麺は花輪食品おススメの「須藤製麺」
スープは、魚介系と動物系のWスープ
醤油ダレは、ふみちゃん食堂特製
お客様の反応は・・・
「美味しい~」「私ラーメン大好き~!」
「こんな美味しいラーメンが食べられて、ホント嬉しいわ~」
店主のオーラが出ています。
Yさん「しょっぱくないだろうか・・・一人1玉分でないから、麺とスープとのバランスが難しくてね・・・」 さすがプロですね
食堂は大盛況!
スープから攻めるKさん、通ですね
ふみちゃん食堂、感動の復活。Yさん、ありがとうございます!!!
「Yさんと従業員とお客様代表」
プロジェクト立案者~竹浪(介護職員) 野村(看護職員)
作業が進むにつれ、どんどん雰囲気が変わっていくYさん、職員は1日目の仕込みからすでに従業員となり、Yさんの指示に従い作業を進める。もはや店主にしか見えなかったですね。声にも張りがあり、生き生きとしていた2日間でした。
「得意なことをやる」「主体となる」「みんなでやる」「他者を喜ばせる」
これが最上級のリハビリですね!これが私たち介護従事者の役割だと再認識できました。
結局Yさんの為のプロジェクトが、むしろ我々職員の為になっているような…
第2弾、第3弾とチャンスがあれば取り組んでいきたいです。
(多機能型グループホーム虹 山前)←完全にお客さんでした(2日共居たのに ^_^;)
おまけ
今回のブログ投稿者である、私、山前はかなりのラーメン好きです。(最近体の為に自粛していますが・・・)
私なりの食レポをさせてください
くどくなく、あっさり系で様々な食材の旨味を感じられる、誰もが安心して美味しく食べられる昔風ラーメンでした。チャーシューも前に出過ぎることがなく、スープと合う食感でラーメン全体を引き立たせていました。スープはもちろん、醤油ダレが最後にすべてをまとめたように感じました。ちなみに今回はあまりの美味さに完つゆしています。花輪さんおススメの麺も加水率低めでスープが良く絡み、かなり好みの麺でした。週に何度も食べたくなる味ですね~(山前)