ある日、Oさんから「ジンギスカンが食べたい」と話がありました。
以前であれば、盛大にジンギスカンパーティー!のような形で開催していましたが、家庭的な雰囲気を大事にしたいので、通常の食事はそのままに、主菜のみユニットのキッチンでジンギスカンを焼くことにしました。
元主婦の皆さんにお手伝いいただき、スムーズに準備は進みます。
普段の食事とは違い、出来立てをすぐに食べられる喜び。自然と笑顔がこぼれます。
なぜかはわかりませんが、慈光園のスタッフは食べ物が絡む写真はいつもこんな顔になります(笑)
今回のジンギスカンは特段大きな取組みでもなければ、目立つものではありません。
しかし、入園者の日々の願いを“行事”や“外出”という形ではなく、日常の食事提供の場面の一環で叶えたちょっと素敵な取り組みだなぁと感じました。
自宅で元気に暮らしていた時は「今日は〇〇が食べたいな~」と思えば、スーパーに買い物に行き、その日に作ることが出来たでしょう。
しかし、施設での生活はなかなかそうはいきません。入園者の皆さんの中には「施設だから...」と我慢している方もいると思います。ボソッと零した願いを取りこぼさないことを大事にこれからも入園者の生活を支えていきたいと思います。
(美瑛慈光園 西長)