100歳の表彰状

  先日、以前ひなたを利用していた方のご家族から連絡がありました。

 「今日所長さん、ひなたにいる?ひなたに行きたいなぁと思ってさ」

 夜勤で出勤することを伝えると、「そしたら、夜に行くね」と。

 

 その夜、Sさんのお嫁さんがひなたへ。「ばあちゃんがね、100歳のお祝いもらったから。これ、みんなに見てもらおうと思ってもってきたの。お父さんもひなたのみんなに見てもらえって。」と、Sさんの100歳のお祝いの表彰状、記念品を見せにきてくれたのでした。

 

 表彰状や記念品を、その時にいた利用者さんと一緒にみせてもらいました。

「すごいね~!素晴らしい。家宝になるね」とGさん。

「わしも来年もらえるかな。生きておれるかな。頑張るぞー!!」と99歳のKさん。そして、Sさんのお嫁さんを交えながら、Sさんのひなたでの思い出話で話に花が咲き、ほっこりとした時間が流れていきました。

 

 「ひなたが始まったときから、ばあちゃんお世話になって。おかげで長生きできているんだよ。いろいろあったよね、大変だったよね…」と、お嫁さん。 

 …いろいろありましたよね。

 ずっと在宅で頑張ってきた本人とご家族。

 この100歳の表彰状は、本人だけでなく、これまで支えてきた家族への表彰状でもあるのだなと感じました。

 この喜びやこれまでの頑張りや忍耐や… いろいろな思いが詰まった表彰状を、ひなたに見せに来てくれ、その思いを共有できること、本当に嬉しく思いました。

 スタッフの私たちも「本人と」「家族と」これまで一緒にやってきたのだ、”支えになれていたのだ” と感じさせてもらうことができたひとときでした。  

 ありがとうございました! そして、これからも、よろしくお願いします!

                   (ひなた所長 石崎 真美)